私の記憶がただしければ

こんにちは、風水コンサルタントの戸崎リカコです

ノーベル文学賞をとられた大江健三郎さんが今月初めにお亡くなりになりました。
この方の著書はなぜかこれまで読んだことがないのですが、

訃報から思い出したことがありました。


今から15年から20年近く前の話なのですが、当時、私の世代にはまだ記憶にあたらしい「はなまるマーケット」という薬丸くんと岡江さんが司会をする朝の番組がありました。
夫や子ども達を送り出したあとに朝食をとり、朝食の片付け、洗濯を干すなど朝仕事を終えて、この番組の「はなまるカフェ」を見ながら、ホッとひと息つくのが楽しみでした。

はなまるカフェは毎日ゲストが来て、いろいろな話を聞くコーナーです。

ある日、そのゲストに大江健三郎さんがいらしたのです。

どんな話をされたか全く憶えていませんが、いつもとは違う内容の話に聴き入ったと思います。

そして、もう終わる、CMに変わるギリギリに、慌ただしくやっくんが、

「視聴者の皆さんにひと言!」みたいなことを、大江さんにふったのです。

大江さんは、ひと呼吸あってから、はきだすように「もっと魂を磨いてください」とおっしゃった。

あまり記憶力に自信はないのですが、私の記憶が正しければこんなでした。


この言葉に、私はハッ!として自分のこととして捉えました。

当時まだ、テレビでこんな言葉を言う人はいなかったと思います。


小学校低学年の頃、「自分の名前の由来を親に聞いてくる」という宿題がでました。

夕飯の時に父に問うたら、「りかこ=りっぱな・かわいい・こ」になるように、と返ってきました。

子どもながらに、そんな単純な~💧と、深い意味を期待していた私は腑に落ちない思いでしたが、

でも私はこの名前が好きでした。

もう少し成長すると、人は、自分が何者かと考え出す時期がきます。

ある時、そのヒントを名前から探ろうと〈理〉を辞典か何かで調べたら、これには「みちすじをつける」や「魂を磨く」という意味があることが分かりました。〈佳〉には「よい・うつくしい」という意味があり、佳人とは美しい人のことですね。〈子〉は中国では男子につけたが、子どもを意味する。ことなどを知りました。

つまり父が簡単に「りっぱなかわいいこ」と私に話したのは、漢字の深い意味をもって表わしていたのです。

この頃から、私の中では、「魂を磨く」とはどのようなことか・・・と探る旅が始まったように思います。


で、充分大人になったある日、テレビの向こうからの「もっと魂を磨いてください」に大きく反応したのです。

ユーチューブかアーカイブスで、確認したいなあ。

私にしか聞こえてなかったりして。大笑


あと数年で還暦という歳になり、

「魂を磨く」とはどのようなことか、頭の中では分かっています。でも大切なのはそのように生きることで、そう行動できて初めて本当に分かったと言えます。

人は死ぬまで魂を磨き続けて、なんとか自分なりに磨いた玉(魂)を、天に帰って差し出すのだと思います。

がんばりまっす。


大江さんのご本を読みたいな。。

ご冥福をお祈りいたします。










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