映画をみて

こんにちは、風水コンサルタントの戸崎リカコです

数年前から、映画を観にいくと寝てしまい、序盤とラストしか観てないやないけ~💧ということが何度か続き、すっかり足が遠のいていたのですが、

久しぶりに、ぜひ観たいと思い行ってきました。


私は結婚後は夫の転勤に伴い3度引っ越しをし、社宅とマンション住まいのせいか、自分の空間には拘っても、建物自体にあまり執着はありません。もちろん土地にもです。

実家は、私が嫁いだ1年後に道路拡張のため立ち退きとなり、生まれ育った家もすでになくなっています。

でも、この主人公の気持ちは分かる気がしました。


私の母は他界していますが、この映画を観るうち、母を思い出さずにいられませんでした。

私が結婚した翌年に国道沿いにあった実家の立ち退きが決まり、まだ私の部屋に残っていた私のものを整理に行きました。中学・高校時代の交換日記、好んで読んでいた雑誌の切り抜きや、集めていた招き猫の小さな置物や・・・あとは何を入れたか今ではよく憶えていないのですが、たぶん段ボール1つに納め、母にたくしました。

母は母で淡々と整理をしていました。

いよいよ家の大整理をするという日は、私は第一子を妊娠中で、「手伝いに来ると余計に足手まとい」ということで行かずに、代わりに夫が行って親戚の方々と片付けを手伝ってくれました。

何十年も経った田舎の大きな家には、本当にたくさんのものが残っていて、それらは住人にとっては思い出のあるもの、しかし他人から見ればガラクタ同然のものもたくさんあって大変だったようです。

それらと同時に新しい家の建築が進み、引っ越し。少しして家の取り壊しとなりました。


30年以上前のことで、それが何月頃のことで、妊娠何ヶ月だったのか忘れましたが、

取り壊しにも、私は立ち会いませんでした。

でも、月日が過ぎたある日、母が言いました。

「取り壊しのどーんどーんと言う大きな音が聞こえてきたら、悲しくて悲しくて胸が苦しくて、その音が聞こえない場所まで一目散に走った」と。


その光景を思うと、今も目が潤みます。

というか、聞いた当時より、今の方がさみしく感じられるのです。

この家に嫁いだ母でさえそうだったのだから、もっと長年住んだ父が、どのような心境だったか、、、計り知れません。


家とは、そういうものなのですね。


それにしても、相続税や固定資産税を払えず、代々の土地や家を手放さなくてはならない、この国の税制はいかがなものか! と映画をみて腹がたちました。(`´)


それから、、、お母さん、私の交換日記、今はどこにあるのでしょう。

何代か先に、ひょっこり出てきたら、、、超恥ずかしいんですけど!!


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