コンテンポラリー風水ではパワーの座と呼んでいる場所があります。
ご自宅の部屋の中、食事したりお茶したりする店の中など、その空間で一番居心地の良い場所です。
だから、リビングのソファの位置や、長時間過ごす寝床や、書斎の勉強机などをそこにすれば、リラックスし、また集中できるというわけです。
基本的には入口の対角あたり、壁を背にして前が広く開け、入口が見える場所。
変形した部屋の場合には変わってきますが。
部屋の上座にあたるところがほぼそれで、その感覚は私達に染みついていて、自然とその場には年配者やその日の主賓、会社なら上司が座りますね。
また社長室を思い浮かべると、大抵はその場所その向きに社長机はあります。
パワーの座を意識するようになったら、いくつか気づきがありました。
夫は一緒に食事やお茶にでかけると、必ず上座に座ります。
私の小さい頃は、夫は上座が当たり前でしたが、今でもそうしているご夫婦やご家庭は多いのでしょうか?
フレンチレストランなどで、「奥様はこちらへ」と席へ誘導されないかぎり、夫は上座に。
これは、私が夫をたてる良妻というわけではなくて・・
少なからず、いろんな意味で私より優位にいたい健気な?夫を感じてしまいます。(笑)
先日入った鰻屋さんでは、二人席、四人席、それ以上の座卓も私達夫婦以外の席は全て女性が上座、男性が下座に着いていたのです!若いカップルも中年も老夫婦も。
日本はいつからレディファーストになったのでしょう!
西洋的な意味でのレディーファーストではないし、また良し悪しでなく、そこには自然と人の関係性や時代が表れると思いました。
ちょっとした発見でした。
また友人にも私と二人で食事する時、必ず上座に座る人がいます。彼女が意識してか無意識かはわかりませんが、感覚的にその場所が居心地良いとわかってのことと思います。ここからも推測できる関係性があります。
最近は会う機会がないのですが、こんな友人もいました。友人グループで集まった時、必ず人を奥に座らせて、自分は下座に座る、たとえまだ来ていない人がいても、その人の席は空けておいて、自分が一番下座に座る人です。
決して引っ込み思案な性格なわけでなく、むしろいつも場を一番盛り上げる素晴らしく気づかいのできる人でした。彼女のことを信頼し好きな人は多かったと思います。
いったん、どうぞと奥へ促して、いえいえ、あなたがどうぞ。と応える。このパターンが一番多くて、一番ここち良いかなと思います。
全く気を遣わないわけでなく、気を使われ過ぎてもない、いい塩梅。
パワーの座を意識しだしてから、相手にその場を自然と譲るようになりました。パワーの座を知っていて、自分が積極的にその場を陣取る!なんてできなくなってしまいました。
そこに座ることを意識したこともありましたが、、、どうぞどうぞと。
いつもそんな広い心でいられるといいのですが、なかなかそうもいきません。(笑)
ダイニングテーブルやリビングで家族が座る位置、どうなっていますか?
テレビの位置も関係するでしょうが、
プププな発見があるかもしれません。
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