今年、私の2人の子どもが2人とも入籍し、同居していた娘が家を去りました。息子の方は就職と同時にひとり暮しを始めていましたから、我が家はついに夫と私のふたり暮らしに戻りました。
戻ったといっても、上の娘が生まれるまでの1年ちょっとの新婚生活がどんなだったかおぼろげで、あの頃のようなピュアさもなければ遠慮もなく、お互いに歳を経た顔を見合わせては、こんな顔だったかな...と気落ちしそうになるのを、愛犬のジョー君がかすがいとなって助けています。
夫はコロナ禍の在宅勤務を経て定年退職し、昨年から本物の期限ない在宅となり、、、それでもこれからは好きな旅行に出かけたり、美味しいものを食べたり、2人が気持ちよく住めるようリフォームかリノベーションをして、何なら気の向いたところに引っ越しをしたいなあ、などとポジティヴに考えていましたが、
現実は、まずコロナ禍がなかなかおさまらないし、年老いたジョー君を預けて旅行などしたくない・なるべくジョーと一緒にいたいと夫が言って、日中出かけるのさえ交互で、ひとりはジョー君と家にいることになっています。
なので、ジョー君の方もますますひとりでお留守番ができなくなってしまい、私に対しては<出かける人>と認識しているようですが、夫が出かけると気の毒なほど寂しげで、帰ってくるまで玄関を気にし、なんならトイレに入って姿が見えないだけで、うろうろと広くもない家のなかを探しまわる始末です。
リフォームの方もジョー君が絡んでおり、14歳老犬となったジョー君は、以前からマーキングが盛んでしたが、以前のそれとは違う老犬ゆえの尿漏れ的なことが頻繁になり、「いまはリフォームはできないね...」という状態。
そんなこんなで、子供らが大人になって以降、ここ10年程の私の自由快活な生活(このとき夫は忙しく不在なことが多かった)の間に、風水コンサルタントの資格をとったり、興味あるワークショップに出かけたり、パートにも出て好きなモノを買ったり、友達と高級ランチしたりを謳歌していた私に、幕が下りたのでした。
それに加え、これが最も私には大きいのですが、投資やFPや経済の勉強をはじめた夫から「食費がかかりすぎている」「お母さん(ワタクシ)の買い物がいたい」とのお達しがあり、節約の命が下ったのです。
使いたければ自分で稼げばいいとは思いますが、風水コンサルタントは続けたいし、しかし風水コンサルは稼ぐ目的ではなく、私がお役に立てる手段と考えているので...といろいろ思いにふけることが多いせいか、
最近の私はなにかと高齢者に気も目もいき、高齢者でひとり暮らしや高齢者で現役で仕事をしている人の本を読むことが増えました。
彼女らが、どんな心向き(モチベーション)で、どんな日常を過ごして、健康はどう維持し、どんな金銭感覚で生きていらっしゃるのか。そこまで続ける仕事をどう得たのか。どこをどうとっても興味津々です。
前置きが長くなりすぎましたが、最近読んだ2冊はそんな思いから選んだものです。
まずは青木圭秀さんの『理性の揺らぎ』。
これは以前のブログでもちょっと触れた小林照子さんが紹介されているのをネットで見つけました。
小林照子さんは86歳のとても美しい方で、それもそのはず美容学校を運営されています。数年前にも憧れの彼女のご本は読んでいたのですが、その彼女がお勧めする本とは…
『理性の揺らぎ』は筆者の青木さんがインドへサイババに逢いにいったお話です。サイババはもちろん知っていますが、スピリチュアル好きな私としたことが、この方のこの本がきっかけで90年代にサイババブームが日本に起こったことを知りませんでした。(子育てで一生懸命な時期でした💧)
日本のテレビ番組で「手から灰を出す」トリックを捕らえたとインチキのように報道、その後オウム事件があったことから、次第にブームが去ったようにネット上で見ましたが、
私はサイババさんは本物と思います。なぜならおっしゃっていることがエドガー・ケイシーとかなり近いからです。
それからお金をとらない体制、寄付金は全て慈善事業に使い社会に役立てているからです。
青木さんの他の本も読んでみようと思っています。
もう1冊は佐藤愛子さんのエッセイ『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』です。
昨年出版された佐藤さんの最後のご本。因みにご存命です。
笑って眠れるように、寝る前に読んでいました。
98歳で、こんな文章がかけるなんて!なんて凄い、なんて若い、なんて面白い!
毒のあるところがいいし、本に出てくる友人らも個性的。だから関西人は面白すぎる~。
ベストセラーになった、『九十歳。なにがめでたい』も読もうと思います。
私自身は人に紹介された本を、良かった~、面白かった~ってことは数少ないのですが、
もしご興味あったら読んでみてください。
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